「リアルな美容看護師としての日々」

美容医療

〜不安も緊張も、人間関係も。それでも私はここで頑張ってる〜

美容看護師として働いて、もうすぐ4年目を迎えます。

よく「キラキラしてて楽しそう」「美容好きなんですね」と言われます。確かに、美容医療の世界は華やかで、患者さまの笑顔が見られる素敵な仕事です。けれど、実際にその裏側には、プレッシャーや緊張感、そして人間関係の難しさなど、簡単には語れない現実があります。

緊張感と責任に押しつぶされそうな日々

美容医療は、見た目の美しさを扱う分、とても繊細な世界です。患者さまの「こうなりたい」という願いを叶えるために、失敗は許されません。注入量のわずかな差で仕上がりが変わる、肌に合わない施術で炎症が起きる、ダウンタイム中の説明ミスで不信感を持たれてしまう——。どれも日々の業務の中で常に意識していることです。

勤務中は、常に神経を張り巡らせています。笑顔で対応しながら、頭の中では患者さまの既往歴を思い出し、施術スケジュールを調整し、カルテに目を走らせる。そして次の患者さまを迎える準備。気がつけば息をするのも忘れているような感覚になることもしばしばです。

だけど、「ありがとう、きれいになれた気がします」と言ってもらえた瞬間、心がじんわりと温かくなる。あぁ、この仕事をやっていてよかったなと、そんなふうに思えます。

人間関係で悩んだ日々も

美容クリニックは、少人数で回しているところが多く、スタッフ同士の距離が近い分、人間関係に悩むことも少なくありません。

私がこれまで働いてきた3つの美容クリニックのうち、正直なところ、すべてが順風満帆だったわけではありません。オープニングからいるスタッフの輪に入れなかったり、ちょっとした一言が気になって眠れなかったり、朝起きるのが苦痛になったこともありました。

とくに中途入職だと、既存の雰囲気にうまくなじめないことが多いです。「もっとこうしたほうがいい」と思っても、言えない空気。言ったら言ったで、浮いてしまう空気。そういう場面も何度も経験しました。

正直、辞めたいと思ったことも何度もあります。でも、転職を繰り返す自分を責めたり、「また逃げるのか」と思ってしまう自分もいました。

それでも、私はここで頑張ってる

そんな私が、今も美容看護師として働き続けているのは、やっぱり「この仕事が好き」だからです。

「看護師として、患者さまの人生に関わる」

その気持ちは、医療の現場でも、美容の現場でも同じです。目に見える結果が出るからこそ、患者さまの喜びをダイレクトに感じられる。コンプレックスが解消されたときの、あの笑顔は何度見ても感動します。

そして、自分自身も少しずつ成長できていると感じます。

初めての施術で手が震えたあの日から、今では後輩にアドバイスができるようになりました。人間関係で悩んで泣いた日も、「私は私」と割り切れるようになった。たった4年、でも中身は濃くて、たくさんのことを学ばせてもらいました。

同じように悩む誰かへ

もし、この記事を読んでくれているあなたが、美容看護師として働くことに迷いや悩みを感じているなら——

「それ、私も一緒だったよ」と伝えたいです。

キラキラして見える世界の裏には、必死で頑張る看護師たちがいる。

笑顔の裏には、涙や緊張、不安があります。

でも、それでも頑張ってる。きっと、あなたもそうですよね。

仕事が辛くなったら、自分を責めないで。

環境が合わないなら、変えてもいい。

立ち止まってもいい。

でも、あなたが選んだこの道は、決して間違ってない。

私は、これからも美容看護師として、誰かの「なりたい」をサポートできるように、地に足をつけて歩いていきたいと思います。たとえ、今日が少ししんどくても。

明日も、患者さまの笑顔に出会えることを信じて。

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